朱蒙インタビュー特集第一弾 ソン・イルグク編

DRAMA
Date
2021-10-05 16:27


Q.1 ソン・イルグクさんの思う朱蒙(チュモン)とはどんな人物ですか。

「高句麗と朱蒙は韓国人の誇り」という思いで撮影に臨みました。ドラマの序盤に登場する朱蒙は、一般に知られているような神話上の偉大な英雄ではなく、軟弱で小心者です。そんな彼が実父のことを知り、ソソノと出会ったことがきっかけで、次第に高句麗を築く英雄に変わって行くのです。その過程で経験する朱蒙の内面的な変化に焦点を当てました。英雄である前に、一人間としての苦悩を理解することで、朱蒙を演じようと努力しました。

 

Q.2 朱蒙役のために、どんな準備をしましたか。

乗馬、弓術、武術などの基本は、2004年に出演したドラマ『海神』の時に、一応身につけました。腕前はいまいちですが…。器用な朱蒙を完璧に演じるために、撮影の前から毎日のように乗馬2~3時間に、弓術1時間、そして武術の稽古を続けていました。でも、馬に乗ったまま弓を射るのは、とても難しいことなので、その部分は特に力を入れて練習しましたね。そうやって基本的な準備を備えてから撮影に入り、戦闘のシーンは代役なしで行いました。

 

Q.3 ドラマの序盤に登場する朱蒙は、世間知らずの臆病者ですが、演じるのが大変だったのではないかと思います。いかがでしたか。

そこが私の悩んだところです。少しずつ変化をつけて、次第に成長していく朱蒙にしなければならないのに、いったいどう表現すればいいか、非常に悩みました。ともすれば、ただの間抜けのように見えるかもしれないと心配もしました。でも、幸いにもたくさんの方々がそんな朱蒙の姿まで好きになってくださり、安心しました。ちなみに、もしかして自分に近いのは、そんな朱蒙のほうかもしれないと思ったこともあります(笑)。

 

Q.4 誰もが知る国民的ヒット作となりましたが、当時は『朱蒙』がヒットすると思いましたか。

正直に言って、こんなにうまくいくとは想像すらできませんでした。第1話で30%は超えてほしいと、そればかり祈っていました。特にヒットの予感などはなかった気がします。